解体工事作業をする際、解体業者に気を付けてもらいたい事の中に、粉塵対策があります。
解体工事は既存の建物を手作業や重機を使って壊していく作業なので、どうしてもホコリやチリが舞ってしまいます。
それをそのままにしておくと、周辺の建物に付着して汚してしまう事になります。
自分たちの工事のせいで、近隣の方の住まいや洗濯物を汚してしまうと、それは最終的にクレームに繋がります。
粉塵は最低限に抑えられるように、業者が配慮をするのは非常に大切な事です。
また、業者選びをする依頼主の皆さんは、近隣の方の配慮が出来る業者を探すことが必要です。
解体工事では粉塵はつきもの
先述したように、解体工事ではどうしても粉塵は発生してしまいます。
そのため、解体工事業者は粉塵を飛散させないように、散水などの作業をする事が重要になってきます。
近隣の配慮に欠けた作業を行うような業者だと、散水を怠ることもあります。
依頼主である皆さんは、そんな手抜き業者と契約を交わすのではなく、近隣への十分な心遣いの出来る解体工事業者を探す事に力を尽くすべきでしょう。
なぜなら、手抜き業者に工事をお願いして近隣の方とトラブルが発生すると、工事終了後もギクシャクした関係になってしまう恐れがあります。
特に、建替で新築を建てる方は行き届いた配慮が出来ていないと、新築工事にも影響を及ぼす可能性も出てきます。
解体工事に限らず、工事では近隣の方の理解や協力がなければ進められないものです。
そのため、その点は依頼主の皆さんも念頭に置いておくようにしましょう。
解体工事の騒音・粉塵は近隣へ説明を行うこと
まず解体工事を始める前、解体工事業者と一緒に近隣の方へのご挨拶へ伺いましょう。
その際、工事の案内と粗品を一緒に持って行き、工事中はご迷惑をお掛けする旨をお伝えしましょう。
特に騒音や粉塵は、いくら気を配っていてもどうしても外部に漏れるものは念入りに説明た方が良いと言えます。
極力工事がある向きで洗濯物を干したり、窓を開けっ放しにしないように協力をお願いしておくと良いでしょう。
近隣へのご挨拶は、工事現場だけでなく、工事車両が通る道沿いのお宅など少し離れた所の方にも、簡単な品を持ってご挨拶に行かれると良いです。
工事車両は非常大きなものが多いため、振動で家が揺れることもあるようです。
極力徐行運転するがご迷惑をお掛けします、と騒音や粉塵と一緒に前もって言っておけば、近隣の方もきっと理解を示してくれるでしょう。
説明を怠ると粉塵の苦情になることも
もしこの近隣のご挨拶で騒音や粉塵、振動などの説明を怠ったり、ましてや挨拶自体をしないなんて事をするとすぐに苦情になります。
大きな工事車両が通るのも、普段生活をする上で邪魔になったり危険な事もあったりします。
そのため、近隣の方にとっては、非常にストレスが掛かります。
にも関わらず、工事作業をする方や依頼主が挨拶もせずに自分勝手に工事を始めてしまえば、その身勝手さにきっと近隣の方は困ってしまいます。
もし苦情やクレームが深刻になれば、工事自体もストップせざるを得なくなります。
それは依頼主の皆さんも損をする結果になり、非常に後味の悪いでしょう。
近隣への挨拶回りは時間も掛かって大変ですが、面倒に思わずに一人一人丁寧に説明をして、近隣の方へのご協力を得る事が、安全で良質な工事を終えるためのポイントになります。
解体工事の粉塵被害は深刻な健康被害になる恐れも
粉塵とは、解体工事作業で既存の構造物を壊した際に出てくるホコリやチリのことです。
このホコリやチリは、甘く見ると後々大変なことになりかねません。
なぜなら、粉塵が多く舞い、それを近くにいた方が吸ってしまうと深刻な健康被害になる恐れもあるからです。
アスベストの粉塵は発がん性がある
特に、建物にアスベストが含まれていたら一大事です。
アスベストは、1970年ごろから1990年ごろまでに大量に使われていた物質ですが、近年発がん性があることが発覚し、それ以降禁止されるようになった物質です。
アスベストを吸引すると、悪性中皮腫や肺がんなどの病気を引き起こす恐れがあります。
そのため、建材にアスベストが含まれている場合、その建材は専門業者が除去工事を行います。
もし万が一、アスベストが含まれている事に気付かずに他の建材と一緒に解体したり、ましてや業者がアスベストが含まれていると気付いていたにも関わらず、黙ってそのまま解体したりすれば大問題です。
細かい粉塵はどうしても風に乗って飛んで行ってしまうので、近隣の方が吸い込む可能性は十分に高いと言えます。
また、もしアスベストがあるのに通常の作業をしていた事が発覚すれば、裁判沙汰になるでしょう。
これから業者選びをされる方は、アスベストについての知識の乏しい業者や危険意識の低い業者には工事をお願いしないようにしましょう。
解体工事の粉塵濃度の管理基準値は?
解体工事での粉塵についての法的規定は特にはありません。
ですが、健康被害にも掛かる事ですので、業者には意識してもらう事が必要になるでしょう。
また、厚生労働省などでは、粉塵濃度について工事作業者の許容濃度を5mg/㎥としています。
特に解体工事で圧搾機などを動かす際は、常に散水を行いながら粉塵を抑制するようにと指示しています。
近隣の方に対する粉塵許容濃度は、一般的に0.2mg/㎥以下に抑制する工夫が必要とされています。
解体工事で粉塵規制はないが近隣への配慮は必要
法的な粉塵規制は特に設けられていません。
しかし、解体工事に限らず工事を行う上で大切なことは近隣の方の配慮です。
粉塵は、少しでも吸い込めば咳き込んでしまう人もいます。
それが直接体調不良に繋がるというわけではありません。
しかし、何も粉塵対策せずにそのまま工事を続けていれば、近隣の方の不満が少しずつ蓄積されていきます。
不満が最終的に不信感に変わってしまっては、工事の進み具合も悪くなりますし、今後の依頼主と近隣の方との関係にもヒビが入ります。
これから業者を探す方々は、近隣への気遣いをしてくれるクレームの少ない業者を選ぶようにしましょう。
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